「すごくなきゃ」はもうやめたい

すごくなきゃ!

「すごくならなきゃ!」

「すごいことしなきゃ!」

って思ったことはないですか?

すごかったら認められる。

認められたらお金が稼げる。

だからがんばる!!

より強く、より高く、より速く、よりすごく。

(オリンピック!?笑)

 

昭和〜平成を生きてきた人は、多かれ少なかれ、その感覚が空気のように身体に入っているのではと思います。

社会全体がそういうパラダイムで動いているから。

やる気のある人ほど、そういう土俵に参入してシノギを削ってきたかもしれません。

 

私もかつて音楽の世界で、もれなくそれをやっていました。

「すごくなきゃ!」
「インパクト与えなきゃ!」
「圧倒的じゃなきゃ!」

だってそうじゃないと
評価されないじゃん!
仕事がこないじゃん!?

私は私なりにがんばった。

けど、40になったくらいで燃え尽きました。

それは私の本来のキャラとは違ってた。

だからそんな闘いは
ほんとは辛かったことに気づきました。

↑これは20代後半。ツアーの仕事で。
これからがんばる気満々(^ ^)

すごくない音楽

さて、時は流れて。

心理カウンセラーが軌道にのり、音楽は好きな時に好きなことだけやるようになった。

音楽で稼ぐつもりはないし、気楽に地元鎌倉のライブハウスに遊びに行ったりしていた。

 

そこでね、出会った音楽があったんです。

鎌倉出身の2人組、「ten」。

ベーシスト・片野吾朗さんと
ギタリスト・濱田翔さんがやってます。

ベースの弦4本と、ギターの弦6本
計10本だから、ten。

10本の弦で紡ぎ出される音楽は
繊細で優しくて
風のようで、水のようで、光のようで。

最初に聴いて
私はちょっと衝撃だった。

 

「えっ!?
これでもいいんだ!!?」

 

「これでも」とは何を意味するか。

押さない。

力入れない。

盛り上げない。

ドヤらない。

すごくない。

 

これ、disってるんじゃなくてね。

誤解のないように言っときますが

もちろんお二人はプロだから
とても上手いです。

すごいことやる時はほんとすごいです。

でも、ten においては「すごさ」が価値じゃない。

 

それよりも

一瞬の音、そのもの。

弦の震え。

響きの呼応。

空気の色。

変わりゆく一瞬一瞬を
ただ感じ味わう。

そういう音楽。

そこが価値。

それを、本当に楽しそうに
2人の世界で音の会話している
それだけ。

だから
「それでもいいのか!」が
私の素直な感嘆だったわけです。

だって「すごくなきゃ」の
音楽業界パラダイムに毒された
私の脳はどうしても

お客さんが退屈しないように
曲凝らなきゃ
構成盛り上げなきゃ
面白くしなきゃ
華麗なコード進行!
ドラマティックなメロディー!

って力が入るのが
長年の習慣だったから。

あんなふうに軽やかに
さりげなく
音楽できるっていいなあ

って思ったのです。

私の音楽観に一つ
新しい風が吹いたのでした。

すごくなくていい

「すごくなきゃ!」の世界は
ガツンとインパクト重視。

味にたとえたら
カレー、トマトソース
豚骨ラーメン、担々麺
みたいなかんじ。

みんなにとってわかりやすいね。

でも、そうじゃない音楽が
あってもいい。

たとえば和食。

良質な昆布と鰹節でとったお出汁に
かすかに柚子と木の芽の香りが・・
とか。

いい大豆でちゃんと作った
お豆腐の味わい、とか。

固すぎず、火が通り過ぎず
絶妙な頃合いで湯がいた
野菜の歯ごたえ、とか。

そういう微細なことを
感じて味わう楽しみ方も
あっていい。

 

油絵やフレスコ画のように
カッチリ、ミッチリ

じゃなくて

水墨画のように
アッサリ、淡々

であってもいい。

「余白の美」にくつろいでもいい。

音楽はドラマティックに
盛り上がらなきゃいけないのか?

いや、そんなことない。

日がな1日
海をボーッと見ていたって
そんなに何も起こらないでしょう。

ただいつまでも
波が寄せては返し
太陽はゆっくりと西へ傾き
風が吹いたり吹かなかったり

それでも私たちはそんな時間を
心地よく楽しむことができる。


そこへ突然

海の向こうからゴジラが現れて上陸!
平和な浜辺が一転、阿鼻叫喚!
危機一髪
立ち上がって闘う正義のナントカ!!

とか、必要ないじゃないですか。

でもね、音楽って
そういう風にしなくちゃ
盛り上がらないよね?

って、すごく長い間
私は思っていたように思う。

もちろん
ドラマティックで圧倒的な音楽も
あっていい。

けれど
それだけじゃなくていい。

「しなくちゃ」は
ちょっとやめたいな。

すごくなくていい。

私、べつにすごくないし。

力を入れず
すごくなく

風のように、水のように、
光のように、音を出す
っていうことをやってみたい。

そこに「私らしさ」っていうのが
現れてくるような気がしています。

そんなライブです

というわけで

そんな世界観に気づかせてくれた
ten のお二人と
こんどライブやります。

2月9日(日)鎌倉で。

吾朗さんベース&翔さんギターの
「ten」と、私ピアノ。

鎌倉駅近くの
老舗ジャズクラブ「ダフネ」です。

私にとっては
今までやらなかった「がんばらない」を
やってみたいので

チャレンジでもあり
楽しみでもあります。
ちょっとドキドキします。

がんばらないとどうなるのか(笑)

ぜひ見にきてください。

たぶん
鎌倉の穏やかな自然に包まれるような
ゆるやかで癒される時間を
過ごせると思います。

お食事やお酒とともに楽しめる
大人のお店です。

ライブ詳細

出演

大塚あやこ(ピアノ)
片野吾朗(ベース)
濱田翔(ギター)

日時

2020年2月9日(日)

開演  18:00  (開場 17:00)

会場

ジャズクラブ・ダフネ

鎌倉市小町2-10-10 T.I.ビル3F
Tel.  0467-24-5169

鎌倉駅東口から徒歩4分

マップ

料金

ミュージックチャージ:¥3,000
(ご飲食代は別になります)

ご予約

お店に直接お電話(0467-24-5169)
またはメールください

出演者プロフィール

Ten

鎌倉出身の2人によるInstrument Duo
[ten]とは、ギターの弦、ベースの弦それぞれを合わせた数の十にちなむ。

Bass:片野吾朗


ベーシスト 作編曲家
15歳よりエレキベースをはじめる。
洗足学園音楽大学JAZZ科を卒業。在学中は岡田治郎氏に師事。
植松孝夫、横山達治、関口シンゴ、藤原さくら、逗子三兄弟、井上公平などのライブ、ツアー、レコーディングに参加し全国をまわり、フジロックフェスティバル、ジャパンエキスポ in Paris、スウィートラブシャワー、仙川ジャズ、鎌倉JAZZ祭などのフェスなどに出演。

Guitar:濱田翔

鎌倉生まれ、在住のギタリスト。
オーガニック&メロウなグルーヴと、リアルタイム・サンプリングによる独自の世界観を生み出すアコースティック・インストゥルメンタル・ギタリスト。

現在までに4枚のオリジナルアルバムをリリース。
作品は常に生音であることにこだわり、全ての楽器演奏、録音、デザインまでを自身で行っている。

映画「とびだせ新撰組」やサーフムービー「僕らの生きる地球」「Asian Freedom」、GO OUT/TDKによる「TOKYO OUTDOOR COLLECTION」動画 、ハワイアンジュエリーブランド「Wailea」ムービーBGMなど、映像作品などへの楽曲の制作・提供も行う。
自身のライブをはじめ、他アーティストのレコーディングやステージサポート、 楽曲アレンジやパーティーやレストランなどでのLIVE BGM、映像作曲家としても活動している。

大塚あやこ

 

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト

鎌倉市出身・在住。

東京芸術大学作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。
宗次郎(オカリナ)、姜建華(中国二胡)、鬼束ちひろ、園まり等、様々なアーティストのツアーやライブでのサポートに携わる。

作曲家としては、スカイネットアジア航空(現ソラシドエア)機内音楽、テレビ東京系列アニメ「ゼーガペイン」サウンドトラック、ミュージカル舞台など。

その後、音楽で燃え尽きたことをきかっけに、音楽療法を経て心理カウンセラーへ転身。
独自開発のメソッド「ビリーフリセット®︎」を用いたカウンセリングスタイルが人気を博し、個人セッションやセミナーの他、後進のカウンセラー養成にも力を注いでいる。

2016年に自社レーベル「ツナゲル・クリエイション」より、ソロアルバム「森羅万象(ありとあらゆるもの)~ピアノで語るゼーガペイン~」発売。

現在は「音楽と精神性の融合」をテーマにしたイベント「R-Spirit」を定期開催する他

瞑想と即興ピアノを合わせた「サウンド瞑想会」など、音楽と心理を扱う独自の立ち位置で、音楽活動を展開している。

どうぞ鎌倉へ

2月9日は日曜日なので
昼間鎌倉に遊びにきて夕方ライブ
っていうのはどうでしょう?

お店は17時からオープンしているので
何かつまみながら
ゆっくりしていただけます。

最近の私のおすすめのお店も
また別の機会に書くかも。

みなさま、お待ちしています!

 

 

 


この記事を書いた人

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大塚 あやこ

心理コンサルタント/作曲家/ピアニスト
一般社団法人ビリーフリセット協会 代表理事
 
東京芸大作曲科卒業後、演奏家・作曲家として活動。アーティストのツアーサポートや編曲、アニメやドラマのサントラ作曲等を手がける。
 
音楽での燃え尽き体験をきっかけに、心理カウンセリング/セラピーへ転身。
悩みの根本原因に迫るオリジナルメソッド「ビリーフリセット®」を提唱し、前に進みたい人、人生の転機に直面した人などを新しいステージへと導く個人セッションや講座を開催。「ビリーフリセットで人生が変わった!」という人多数。カウンセラー養成講座も開催し門下の認定カウンセラーを多数輩出している。
その他、心と意識をクリアにするサウンド瞑想など、独自の立ち位置で音楽制作やライブイベント等も行っている。

◎一般社団法人ビリーフリセット協会代表理事
◎淨音堂株式会社代表取締役

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